
東大君と使った問題集 序盤
東大君の合格後、
わし「数学って結局どれが効いた?」
東大君「ん~ いつのまにかできるようになってたから、どれが効いたかわかんねぇ」
ってことだったんで、
教師サイドから見た感想もふまえてコメントしていきます。
東大君は現役での合格やけど、いろいろ紆余曲折しているので、それらも含め参考になれば、と思います。
とりあえず序盤。
10日あればいい、短期集中ゼミ数学3
使った期間:3/2~3/23
東大模試で使えるか:無理。たりん。
コメント:
とりあえず、東大君は偏差値60ぐらいの公立高校生なので、高3直前の3月の時点で数学Ⅲをなんも知らん。なので、数学Ⅲを一気に(かなり無理ありやけど)さわるためにこれをやった。
よしもととしてはこの薄さが好き。簡単といえば簡単やけども、数学Ⅲを知らん人が初見で解ける問題は少ないように思う。
数学Ⅲをまだなにも触っていない学生がやるにしては、難しいやろう。。。
すげ~軽いやつを1周やっといてからこれをやる、ぐらいの入り方が一番スムーズっぽい。
東大模試で戦えるかっつ~と、無理。東大模試の方がもっとひねってるから。 解答も模試の方がはるかに長い。でもそのための土台作りとしては良い。薄いけど一通り網羅してくれてる。
数Ⅲに自信がない人は、とりあえずこれをやりこむっていう方法も十分ありかなと。
東大君はその当時、むずいむずい言ってた。10日あればいい、というのは、数学Ⅲを知ってる人が実力確認のための問題をするっつ~やり方をした場合の話。
大学への数学 1対1対応の演習 数学Ⅰ~数学Ⅲ 計6冊
使った期間:3/27~5/4
東大模試で使えるか:ちょいかじれるかな。。
コメント:
3月の終わりごろ、↑の薄いやつを終わらせて、次どないする~的なことを話してた。
やさ理(やさしい理系数学)をやりたかったので、それに行こうとも思ったけども、東大君的に基礎をしっかりやりたい、ってことやったんで、「ほな~めっちゃ力がつくらしい1対1でもやってみるか~」ってなって両者合意ってことで、開始。
地味に、かなり量が多い。だから、数学Ⅲの2冊だけ一緒にやって、あとは勝手にやっといて♪ という方式を採用。
よしもと個人としてはあんま気に入らん。文字多い。でも東大君は気に入ってた。コラム的なもんも関心しながら読んでた。
↑の薄い数学3のやつを終えた直後にこれの数学Ⅲをやるのがなかなかきつかった。数学Ⅲ全然なじんでないのに数学Ⅲの応用問題をやってるわけやし。でも東大入試まで時間がないからしゃ~ない。ここではわからんこと、知らんことづくしで東大君もだいぶストレスフルな感じやった。本そのものはかなり気にいってるっぽかった。
東大模試で戦えるかっつ~と、微妙。
東大模試の方がもっとひねってる。でも、問題に手を出せるようにはなりそう。それと、東大の過去問とか模試の解説を見て、「あ~~なるほど!」と言えるようにはなりそう。つまり東大入試に出てくるような技法はこれで学べる。定数分離とか。逆手流とか。バウムクーヘンとか。ま~これをやれば、東大模試で0点てのはなくなるやろう。地味に結構いるし0点。。
理系数学の良問プラチカ
使った期間:3月~4月
東大模試で使えるか:無理。
コメント:
配布してやっといてもらって質問があればしてもらう形で。東大君はおもろいおもろいっつってやってた。
なかなか気に入ってた様子。短い時間しかかけれなくててっとり早く数学の力をつけたいんならこれがええかな。
名前がかっこいい。プラチカの意味は表紙に書かれてる。。「次プラチカやるから!」とか言うとちょっとだけ生徒のモチベになってる気がする。。なんか、数学やってます感が出る。こういう雰囲気が上がる教材はすばらし。青い表紙も男子を刺激♪
ただし、基礎がちゃんとついてなかったらもれなく時間の無駄になる。解説がタンパクなので数学の基礎ができていないやつが読めば、わかった感だけ出して自分の実力とリアルな実力が乖離してまう恐れ大。
ここから2回ぐらいひねれば東大模試な感じかな。。
やさしい理系数学
使った期間:5/8~8/17
東大模試で使えるか:もうちょいやけどまだ無理。。
コメント:
通称やさ理。よしもと個人としてはかなり好き。東大君的にはまあまあな反応。
別解が豊富。よくわかってないやつがこの本に手を出すと飲まれると思う。東大君も、なんでそういうアプローチをしたのかの解説がほしい、としきりに言ってた。この本をやってたときはだいぶ苦痛そうな感じやった。
入試直前の2月とかにやれば、結構解いていくやろうけども、高3の5月ぐらいの右も左もわからん状態での例題の難解さ、演習問題の手の出せなささ、入試までの時間のなさ、を考慮するとかなりメンタルにくると思う。
でも、このやさ理を何周かまわってたのが模試とかでできなかった問題に対して、「あ~またそれか!」みたいな、ちょいおしかった的な感情が出てくるのにつながったと思う。
よしもと的な結論としては、やさ理は、強いやつがやると強くなる、弱いやつがやると死ぬ。おすすめはやっぱ演習124番かな。
東大模試で戦えるかっつ~と、やりこみによっては可能。ただ、やっぱもうちょい東大模試の方がひねってるかな。特に駿台模試。
数学の基礎が自分にちゃんとついているのかどうかを
冷静に判断したい1冊。
雰囲気受験生はついついわかってます感を出しがちだが、ぐっとこらえて冷静になってほしい。基礎が固まってないんならまずは 10日あれば、とか 1対1対応とかへ。
東大理系数学で1点でも多くとる方法
東大理系数学で1点でも多くとる方法
使った期間:8/7~10/19
東大模試で使えるか:もうちょい。。
コメント:
安田本の1つ。ぶっちゃけ東大理系数学の2013年までの過去問。
かてきょ1回あたり4問適当に持ってきてやってた。その当時東大君が初見で解けた問題はほとんどない。そっから半年でよくできるようになったもんやな~。
でも東大君はこれをかなり気に入ってよく解説見て感動してた。となりにいて話をしてるような解説は、めちゃとっつきやすい。
式展開にもちょこちょこ解説いれてくれていてとても親切。読んでいくと知らず知らず東大過去問の大部分をやってしまうことに注意は必要。東大君がこれをめちゃ気に入ったのをきっかけに安田本を買いあさった。
東大模試で戦えるかっつ~と、東大の過去問といえどもなかなかに微妙。
なんでかっつ~と模試では、見たこともない問題に対してアプローチしないといけないから。この本を飽きるほどやりこんだら可能かも。あと、地味にどの問題を取らなくてはいけないのか、どの問題を落としていいのかは判断しづらい。 そのあたりのことは終盤の鉄緑会へ。